性転換の歴史

スポルス・サビナ ローマ帝国の第四皇妃になった男

性転換の歴史11

スポルス・サビナ ローマ帝国の第四皇妃になった男

Sporus(?-69)

「ネロのたいまつ」ヘンリク・シェミラツキ、1876年。

トランスジェンダーの性転換の歴史は、一人の悲劇の青年の死から始まります。その青年の名をスポルス・サビナと言います。僅か10代でこの世を去った悲しき美少年であり、ローマ帝国の皇妃になった唯一の男性です。

ローマ皇帝ネロ。

皇帝の名をネロと言います。ローマ帝国・ユリウス朝第五代皇帝ネロ(37-68)。18歳で皇帝に即位し、当初は名君として誉れ高かったが、母アグリッピナとの確執と、ポッパエア・サビナという野心的な愛人により狂気の道へと進んでいきます。

第二皇妃ポッパエア・サビナ。

結果的にネロは、59年に母を殺害し、62年にポッパエア・サビナ(30-65)と結婚します。そして、この年、ネロの貞淑な前妻オクタウィアは不倫の罪をかぶせられて自殺させられました(そして、ネロはその首をポッパエアに献上した)。ネロは完全に独裁者としてローマ帝国に君臨し、元老院議員の生死まで左右するようになります。さらに64年7月には、ローマ大火の犯人としてキリスト教徒を火刑に処し、ネロはキリスト教の一般信徒を多数処刑した最初の皇帝として反キリストの代名詞となりました。

しかし、ネロは65年に、ポッパエアを夫婦喧嘩の末に、身重の腹を蹴ってしまい殺してしまいます。66年、第三皇妃にスタティリア・メッサリナを迎えるも、ネロは、悲嘆にくれ、ポッパエアに似ていた解放奴隷であり、去勢されており、16歳前後にして、その女装姿でローマ一の人気を誇る男娼でもあった絶世の美少年スポルスを、エジプト・アレキサンドリアの医者を呼び、性転換手術を行い、同年に妃に迎えました。そして、第四皇妃にスポルス・サビナがなります(ネロは64年辺りに女装して、解放奴隷の男性ピタゴラスの妻として結婚している)。

しかし、68年4月、〝紀元前の男〟ガルバ将軍の反乱により元老院から「国家の敵」と認定され、ローマ郊外で自殺しました(スポルスに手伝ってもらう)。そして、僅か半年ガルバが皇帝になり、その半年後、ポッパエアの元夫であるオトにより殺害され、オトが皇帝になりました。スポルスは、オトにも寵愛されるのですが、僅か3ヶ月でアウルス・ウィテッリウスの反乱によりオトは自害し、スポルスは公衆の場で辱めを受けることになり自害します。まだ20歳に達していなかったと言われています。

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